療法食の賞味期限はどこを見る?届いたら確認したい3つのことと、開封後の目安
この記事でわかること
- ドライフードの賞味期限は「パッケージ裏面の下部」。ロイヤルカナンは日/月/年の順(公式FAQ)
- 賞味期限は「未開封で、決められた方法で保管した場合」の期限。開けた瞬間から別の時計が動く
- 開封後のドライは「1〜1.5か月で食べ切れる袋サイズを選ぶ」がメーカーの考え方

届いた袋で、まず見てほしいところが3つあります。
段ボールを開けて、療法食の袋を取り出す。そのままストッカーへ——その前に、見ておいてほしい場所があります。当店にも「賞味期限はどこに書いてありますか」「数字の読み方がわからない」というお問い合わせをよくいただきます。印字が長いうえ、人の食品とは並び順が違うことがあるので、迷って当然です。
この記事では、表示の読み方、届いたときに確認したい3つのこと、開封後はいつまでに食べ切るか、期限が近い・過ぎたときの考え方を順に整理します。開けたあとの置き場所や容器の工夫は療法食の正しい保存方法にまとめてあるので、ここは「期限」の話に絞ります。
なお療法食(食事療法食)は、獣医師の指導のもとで与えるフードです。フードの状態に不安があるときは、与え方も含めてかかりつけの獣医師にご相談ください。
賞味期限はどこに書いてある?読み方は「日/月/年」
ペットフードの袋に賞味期限が必ず入っているのは、法律で決まっているからです。ペットフード安全法(愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)では、犬猫用のペットフードに名称・原材料名・賞味期限・製造業者等の名称及び住所・原産国名の5項目の表示が義務づけられています(環境省「ペットフード安全法の概要」)。製造業者名や原産国名も、たいてい同じ面にまとまっています。
ロイヤルカナンの場合、公式サイトの「よくあるご質問」に製品タイプごとの記載場所と読み方が案内されています。
※表は横にスクロールできます
| 製品タイプ | 記載されている場所 | 日付の並び |
|---|---|---|
| ドライ | パッケージ裏面の下部 | 日/月/年(西暦の下2桁) |
| 缶 | 缶底 | 年/月/日(例:2025 07 01) |
| トレイ | トレイ側面の角部分 | 年/月/日(例:25 07 01) |
| パウチ | パッケージ裏面の下部 | 西暦・月・日 または 日・月・西暦 |
| ミルク(パウダー) | 缶底 | 月/年(例:07 2025) |
いちばん読み間違えやすいのが、療法食の主役であるドライです。公式FAQには「左側から 日/月/年(西暦の下二桁)の順で記載されています」とあります。つまり「01 07 25」は1月7日でも2025年1月7日でもなく、2025年7月1日。人の食品の感覚で左から年・月・日と読んでしまうと、半年以上ずれることがあります。
もうひとつの落とし穴が、印字がやたらと長いこと。ロイヤルカナンの説明では、数字の最初の6〜8ケタが賞味期限で、それ以降は工場でのトレーサビリティ(追跡システム)用の識別番号です。数字の列を全部まとめて日付として読もうとすると必ず混乱するので、「頭の6〜8ケタだけ」と覚えておくと迷いません。
業界共通のルール(ペットフード公正取引協議会「表示の基礎知識」)でも、年・月・日の順が一般的としつつ、読み方を併記すれば日・月・年の順でも構わないとされています。並び順は製品によって違うと知っておくだけで、読み間違いはぐっと減ります。
「賞味期限」は未開封が前提の期限
ペットフード公正取引協議会は、賞味期限を「常温・未開封など、定められた方法で保管した場合、すべての品質を保つと認められる期間」と説明しています。大事なのは2点、未開封であることと、決められた方法で保管していることです。
ロイヤルカナンの公式FAQでも、未開封のドライの保管方法は「高温多湿を避け、直射日光のあたらない、なるべく冷暗所で保管」と案内されています。袋を車のトランクに積みっぱなしにしたり、日の当たる窓際に置いたりすると、印字の日付まで品質が保たれるという前提そのものが崩れます。期限の数字は正しく保管していればという条件つきの約束です。
もうひとつ、人の食品には「賞味期限」と「消費期限」がありますが、ペットフード安全法で表示が義務づけられているのは賞味期限だけです。協議会のQ&Aでも「賞味期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるもの」と説明されています。ただし「期限切れでも安心」という意味ではなく、あくまで保管状態次第。あとの章で触れる確認と相談が前提です。
なお、未開封の期限が製造から何か月に設定されているかは、公式サイトで一律の月数を確認できませんでした。袋に印字された日付そのものをご確認ください。
届いたら確認したい3つのこと
箱を開けて、袋をしまう前に3つだけ。慣れれば1分かかりません。
① 袋が破れていないか
まず袋の四隅と底の折り返し。ドライの大袋は輸送中に擦れて小さな穴が開くことがあります。穴があれば空気と湿気が入るので、「未開封」という前提が成り立ちません。箱の中に粒や粉がこぼれていないかも手がかりになります。
② 賞味期限の印字
次に裏面下部の印字。読み方は前の章のとおり、ドライなら日/月/年です。このときスマホで1枚撮っておくか、袋の表にマジックで書き写しておくのがおすすめ。保存容器に入れると印字が見えなくなり、「この袋いつまでだっけ」と探し直すことになります。
③ 商品名と容量が注文どおりか
最後に袋の表面の商品名と容量。療法食は名前が長く、同じシリーズでタイプ違い・サイズ違いが並びます。「ライト」が付くかどうかのような差は、袋のデザインがよく似ていて油断できません。開封すると交換が難しくなるため、開ける前に確認を。
当店では、直射日光と高温多湿を避けた場所で商品を保管し、ご注文から1〜2営業日で発送しています。それでも万一、袋が破れていた・注文した商品と違うという場合は、開封せずにご連絡ください。
開封後はいつまでに食べ切る?袋サイズとセットで決める
袋を開けた瞬間から、印字された賞味期限とは別の時計が動き始めます。ロイヤルカナンの公式FAQは、開封後の期限を日数で示す代わりに、こう案内しています——ドライ製品は「1〜1.5ヵ月程度で食べきれるパッケージサイズを、お買い求めいただくことをおすすめします」。
つまり開封後の目安は、買う前のサイズ選びでほぼ決まるという考え方です。「大袋のほうが100gあたりは安いけれど、うちの子は食べ切れるだろうか」という迷いも、1〜1.5か月という物差しを当てれば答えが出ます。計算は、袋の容量÷1日の給与量。1日60gの子なら2kg袋で約33日、4kg袋なら約66日=2か月以上かかる計算なので、目安を超えます。
この場合は2kg袋を選ぶか、4kg袋を密閉して早めに使い切る段取りにするか、という判断です。サイズごとの単価と食べ切り日数は、猫のユリナリーS/Oのサイズ別コスパ比較や猫の腎臓サポートのサイズ比較でシリーズごとに一覧にしています(1袋が何日もつかの早見表は切らさない仕組みの記事に)。
ウェットはもっと短く、公式FAQでは缶・トレイについて「開封後は冷蔵庫に保管し、1〜2日以内にご使用ください」。ベビー用のミルク(パウダー)は密閉して「3週間以内にご使用ください」と案内されています。ドライと同じ感覚で置いておかないよう気をつけてください。

未開封の期限と、開封後の目安は別ものです。分けて考えるとすっきりします。
期限が近いとき・過ぎてしまったときの考え方
未開封の期限まであと1か月、という袋が手元にあったとします。考えるのは「間に合うか」ではなく、開けてから食べ切るまでの時間も足りるかです。開封後に1〜1.5か月かかるなら、その分を逆算して早めに開ける。期限の近い袋を「もったいないから」と後回しにするのが、結局いちばんもったいない結果になります。
買い置きは「古い袋から開ける」でほぼ解決
療法食は近所で買い足せないので、1袋多めに持っておく運用が安心です。その代わり、家に袋が2つ以上あるときは必ず印字の古いほうから開ける。期限の近い袋を手前に置いておくだけで、期限切れはほとんど起きません。切らさない仕組みは「あと1袋」ルールと買い置きの目安、備蓄を兼ねた回し方はローリングストックの記事にまとめています。
期限が過ぎてしまったら
気づいたら数日過ぎていた——そんなとき大切なのは、自己判断で「まだ大丈夫」とも「もうダメ」とも決めないことです。まず見るのは見た目とにおい。粒の変色、白や緑のカビ、虫、袋の中の湿り気、酸っぱい・油っぽいにおい。ひとつでも気になれば与えないでください。そのうえでかかりつけの獣医師、または購入した販売店に相談を。療法食は先生の指導のもとで続ける食事なので、「数日だけ別のフードでつなぐ」という選択も含めて相談するのがいちばん確実です。
よくある質問
Q.賞味期限はどのくらい残っている商品が届きますか
A.入荷時期によって残りの期間は変わるため、当店では「○か月以上」といった数字のお約束はしていません。残りが気になる場合は、ご注文前にお問い合わせいただければ在庫の印字を確認してお返事しますので、お気軽にどうぞ。
Q.袋の数字が長くて、どこまでが日付かわかりません
A.ロイヤルカナンの公式FAQでは、最初の6〜8ケタが賞味期限で、それ以降は工場でのトレーサビリティ(追跡システム)用の識別番号と説明されています。ドライなら日/月/年の順なので、先頭6ケタを2ケタずつ区切って読んでみてください。
Q.冷蔵庫や冷凍庫に入れれば長持ちしますか
A.メーカーが案内しているドライの保管方法は、未開封なら「なるべく冷暗所」、開封後は「袋を密閉し、涼しく乾燥した所」です。冷蔵・冷凍は案内されていません。出し入れの温度差で結露が生じることもあるため、常温での密閉保管が基本です(保存方法の記事)。
Q.前の袋の残りを、新しい袋に混ぜてもいいですか
A.古いフードの油分が新しいフードに移ってしまうため、おすすめしません。古い袋を食べ切ってから次を開けるのが基本です。別の種類のフードに変えるときに少しずつ混ぜる「切り替え」は、これとは別の話です。
まとめ
- ロイヤルカナンのドライは裏面の下部、並びは日/月/年。缶・トレイは年/月/日で、製品タイプによって違う
- 数字の最初の6〜8ケタが賞味期限。その後は工場のトレーサビリティ(追跡)用の識別番号
- 賞味期限は「未開封で、決められた方法で保管した場合」の期限
- 届いたら「袋の破れ」「期限の印字」「商品名と容量」を開ける前に確認
- 開封後のドライは1〜1.5か月で食べ切れるサイズを選ぶ。缶・トレイは開封後1〜2日以内
- 袋が複数あるときは古い印字から開ける。期限切れは自己判断せず、見た目とにおいを見て獣医師や販売店へ相談

袋が2つ以上あるときは、印字の古いほうから。これだけで無駄がぐっと減ります。
賞味期限は、きちんと保管されていることを前提にした「品質のお約束」です。読み方さえわかれば、あとは開ける前のひと目と、古い袋から使う段取りだけ。難しいことは何もありません。
カトピンでは、ロイヤルカナンの犬猫用療法食をカトピン Yahoo!店とau PAY マーケット店で取り扱っています。賞味期限の残りについてのご質問も、ご注文前にお気軽にどうぞ。
出典:環境省「ペットフード安全法の概要」/ペットフード公正取引協議会「表示の基礎知識」・表示に関するQ&A/ロイヤルカナン公式サイト「よくあるご質問」(賞味期限の記載場所と読み方・開封後の賞味期限・フードの保管方法)。いずれも2026年9月時点の内容で、表示や案内は変更されることがあります。最新はパッケージと公式サイトでご確認ください。食事療法食は獣医師の診断・指導のもとで与えるフードです。フードの状態に不安がある場合は使用を中止し、かかりつけの獣医師にご相談ください。

